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Posted date:2015.06.01

富士山写真家hashimukiさんに聞く、SNS時代の写真撮影術

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富士山写真家であるhashimukiさんは、日本の名山であり、世界文化遺産である富士山の魅力をSNSで発信し続けています。facebookでイイネ10万件以上、twitterのフォロワーは6000人、お気に入り登録数15000件を誇る富士山写真の魅力とは!?

hashimuki


●プロフィール
SNSを中心に富士山写真を投稿し、数多くのユーザーから支持を集める。ツイッターのフォローワーは約6000。また、15000件以上のお気に入り登録を誇る。フェイスブックで公開されている写真は、累計で10万件以上の”いいね!”を獲得。

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hashimukiさんが富士山の撮影をはじめたのはいつですか?また、富士山を撮りながら思うことは何ですか?

 

 僕が写真を始めたのは約3年前。そして、富士山を本格的に撮り始めたのが、ちょうど1年前の2014年の1月頃でした。写真を始めた当初からちょこちょこと富士山を撮影していましたが、本格的に撮り始めて思ったのは、想像していたよりずっとハードだということです。正直、富士山を舐めていましたね(笑)。春夏秋冬でそれぞれ風景が違うのは当然。その他にも、やればやるほど、知らなきゃいけないことが増えていくというのが、富士山撮影の苦労するところでもあり、魅力でもあります。

 

主に使っているカメラやレンズは?

 

 最初はオリンパスPENを使用していました。ある日、SNSで撮影した写真をアップしていると、知人からフルサイズにすることを奨められまして、富士山を本格的に撮影しようとしたのをきっかけにキャノンの6Dを購入しました。これまで使っていたレンズは24-105mmの一本だけ。最近になって、ようやく広角レンズを購入しました。現在はその2本で撮影しています。ただ、他の方と比べてそれほど機材にはこだわりがないと思います。三脚もそれほどよいものを使っていません。

 

撮影前に気をつけていることは?

 

 良い場所、良い天候、良い状況に出会えるように情報を集めるようにしています。天気予報を見て、ある程度の状況の予測をしながら出かけますし、外の湿度とか気温がどうなっているかチェックしていますかね。僕はパンを作るのが本業なので、もともと湿度が気になるというか、敏感というか(笑)。意外なところで仕事と趣味が繋がっていたりします。

 

 あと、富士山のライブカメラも欠かさずチェックしています。これは、非常に重要かなと。個人的には雨上がりの富士山が好きですかね。雲海など良い雲が出るタイミングは、雨上がりが多いんです。

 

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普段の撮影方法やSNSへのアップの方法について教えてください

 

 自分なりに“良い一枚”を撮影できたと思った時は、自宅のPCで作業して、まったりとSNSにアップします。ただ、驚くような写真や、みんなに見てもらいたい一枚は、撮影した場所からすぐにアップするようにしています。

 

 詳しく説明するならば、まず撮影した写真をカメラ内現像して、スマホに転送。その後、アプリで画像をレタッチ、調整してSNSにアップといった具合です。使っているアプリは、アンドロイドにデフォルトで入っていたGOOGLEのレタッチアプリで、特別なものは使っていません。やはり、SNSはスピード勝負(笑)。

 

 田貫湖の笠雲の写真なども、リアルタイムで共有できたからこそ、喜こんでもらえたのかなと考えています。とは言うものの、僕がはじめて買ったフルサイズのカメラが、たまたまキャノンの6Dだったことも幸いしていたのかと。6Dには、スマホ転送の機能がついているのですが、どのカメラにも同じ機能がついている訳ではありません。

 

 ニコンユーザーの撮影仲間とは、転送機能がなくリアルタイムでアップロードできないとい話も聞きます。おそらく、ニコン製品にも転送機能がついたカメラがあると思いますが、撮影した作品をSNS上に特化して発表したいならば、機能選びも重要な要素となってくると思います。

 

SNSにアップする醍醐味は?

 

 やはり、自分の撮影した写真にみんなが一喜一憂してくれて、応援してくれることが嬉しいです。出不精の僕が富士山をテーマに1年以上撮影を続けられたのは、SNS上のみなさんの反応が嬉しかったからです。正直、誰も見てくれなかったらすぐにやめていたかもしれません。パン作りを仕事に選んだ理由もそうですが、もともと人に注目されたり、喜んでもらうのが好きなんです。SNSで写真をアップする時も、パン作りと同じような楽しみや喜びがあります。

 

 また、SNS上には自分より写真が上手い方がたくさんいるので、自分に足りない部分に気付かされます。そして、自分より上手い人たちを目標にすることが、撮影を続けることにも繋がります。すごく刺激を受けていますよ。SNSで作品を投稿することで、“世界が広がった”と思っています。

 

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1日のスケジュールはどうなっていますか?

 

 普段は、朝3時に起きて、3時半くらいからは本業のパン屋の仕事をしています。お昼過ぎくらいに仕事を終え、チャンスがあれば夕方から撮影に出かけます。休みの日は、朝から撮影にでかけます。夕方も捨てがたいですが、富士山の写真を撮るなら早朝がいいと思います。

 

 例外なのは、台風前後の日。時間はあまり関係なく、撮影に向かいます。台風後は、強烈な夕焼けや、朝焼けに出会える可能性が高まるんですよ。職場の人間は富士山の撮影には興味がありませんが、僕が撮影していることに対しては暖かく見守ってくれます。たまに、勤務時間を交代してもらったり(笑)。みんな優しいです。

 

撮影中のトラブルはありましたか?

 

 山ではタイヤがパンクするトラブルが結構ありますね。一度は、スペアタイヤにも空気が入っていなくて大慌てでした。下山して、オートバックスにギリギリ滑り込んだ経験があります。逆に富士山撮影スポットで、カメラが不具合を起こしたというトラブルはありません。やはり、良いカメラは環境変化への対応もしっかりしています(笑)。ただ、気温が-15℃くらいになる環境では、バッテリーが減るのがとても早い。

 

 スマホだと電波が通じないどころか、電源自体が落ちちゃって完全に使い物にならなくなります。噂では聞いていましたが、実際に経験すると「まさか」という感じです。僕は基本的に、撮影した場所からスマホを使ってSNSにアップすることが多いのですが、バッテリーが落ちた場合は、下山後に作業するようにしています。

 

富士山自体は登ったりしますか?

 

 20代の頃に登ったことがあります。調子に乗って登ったまではよかったのですが、下山する時に高山病になってしまって……。それ以降、近づこうともしていないです(笑)。最近、写真を撮りながら、“富士山は登るものではなく、眺めるもの”と思うことにしています。

 

 真面目な話、僕はもともと高山病になりやすい体質らしく、ひどい時は河口湖あたりで体調が悪くなる時があります。そのため、撮影に行く前には睡眠をよくとるようにしていますし、体調管理には気を付けています。頭が回らないと、良い写真が撮れませんからね。特に吉原あたりでは、路面の濡れ具合とか隣の山の天候などを見ながら撮影する時の状況を予想しますので、頭をすっきりフル回転させることがとても重要だと感じます。

 

富士山関連の本は読みますか?好きな写真家さんは?

 

 富士山を撮る人なら誰でも憧れると思いますが、大山行男さんの写真集が好きです。後は、富士山撮影をするための予備知識として、ベストスポット集のような本を2冊ほど買ったことがあります。

 

撮影仲間はいらっしゃる?

 

 基本的にみなさんとはライバルですが、一緒に登山など同行させて頂くときもありますね。ツイッターで知り合った撮影仲間と現場で会えば、話を交わしたりします。撮影ポイントの情報交換もしますね。そういうSNSで出会ったネットワークはありますね。

 

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もっとも印象深かった富士山の景色は?

 

 三つ峠ですかね。普通、雲海って朝の早い時間に消えてしまうんです。ある日、台風の影響やら何かで、一日中、雲海が出ていました。すごく珍しい出来事だったんです。僕は午後に撮影開始したのですが、夕方まで雲海が途切れず目の前に広がっていて。ちょうど、富士山の景色に興味がない友人と一緒に登ったのですが、無理矢理連れまわして、夕方まで付き合ってもらいました(笑)。この写真集に入っている三つ峠の写真は、その時に撮ったものです。

 

今後の目標を教えてください。

 

 富士山を撮影していると、南アルプスは登らなきゃいけないという、想いが湧きあがってきます。欲というか、責任感というか。富士山を撮るとどうしても、山に登りたいという方向に気持ちが行っちゃうのは仕方がないのかもしれません。という訳で、南アルプスに登るのが密かに抱いている目標です。

 

 もう少し大きな目標で言うと、マイペースで撮影を続けて行きたいと考えています。あんまり頑張り過ぎると、嫌になっちゃう性格でして。それに、長く続けないと富士山のすべては撮りきれません。自然環境の条件などは運に左右される場合もありますし、やっきになったところで思ったように撮影できるものでもないですから。逆に、適度にかつ気長にやるのが、良い写真が生まれるためには必要なことかなとも考えています。「撮り始めて1年の小僧が何を言っているか」と、先輩たちに怒られそうですが(笑)、それが僕の目標です。

 

読者にメッセージを

 

 感謝の一言です。まさかここまで反響をいただけるとは思ってなくて、嬉しい限りです。たまにゲームでもしながら、撮影さぼろうかなとか考える時もありますが、みんなが見てくれていると思うと撮影に行こうと気合が入ります(笑)。これからも、地道に撮影を続けていきたいと考えていますので、応援よろしくお願いします。

hashimukiさんのtwitter公式ページはこちら>>>

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