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Posted date:2015.05.01

【サッカー】韓国が見た日本/第36回 キム・ナミルの円熟ベテラン力

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韓国サッカー取材歴20年の慎武宏(シン・ムグァン)が『週刊サッカーダイジェスト』で連載したコラム「韓国が見たイルボン(日本)」のバックナンバー。現在も『Webサッカーダイジェスト』で、「韓国の視点」として好評連載中。

 11月30日に最終節を迎えるKリーグだが、すでに今季王者は決定済み。11月8日に全北現代が3度目のリーグ優勝に輝いた。全北と言えば07年ACL王者で、元韓国代表の35歳FWイ・ドングッを擁していることで日本でも知れているが、今季はもうひとりのベテランが優勝の原動力となった。かつてヴィッセル神戸でも活躍したキム・ナミルである。神戸で08〜09年までプレーしたあと、ロシアのトム・トムスク、仁川ユナイテッドを経て今季から全北に加入した37歳は、全北が1位に立った9月の慶南FC戦でKリーグでは3763日ぶりとなるゴールも記録するなど、プロ15年目にして初のリーグ優勝を味わった。

「韓国では10年ぶりだが、神戸時代に45mのオウンゴールを決めたことがある(笑)」

 そう笑うキム・ナミルだが、実はここ数年は引退も考えていたという。昨季終了後は第二の人生を準備するために指導者講習を受けていたし、5月に負傷しブラジルW杯のTV解説者を務めて帰国したあとには自ら引退を申し出たという。

 そんな彼を引き留めたのが、韓国代表監督の座から退き13年夏から全北の指揮官に復帰していたチェ・ガンヒ監督。今季開幕前に「海外には42歳でもプレーしている選手もいる」と移籍を誘い、自分のケガと不振のせいで獲得失敗だったと責任を問われていたときも、「何も心配するな。1試合うまく回れば、すべて上手くいく」と励まされたという。前述の10年ぶりゴールを決めたのは、その1ヶ月後だった。

「練習するだけで膝や足首を痛むし、1試合消化すると多いときには5キロくらい体重が落ちる。まるで“落ち葉”のようだ」

 そう言って自らの肉体の衰えを自嘲するキム・ナミルだが、同じくベテランのイ・ドングッは「体調管理が徹底している。40歳以上までプレーできる」と太鼓判を押す。プレーの激しさからタフなイメージが強いが、最近は読書が趣味でモウリーニョやクラウディオラの自伝はもちろん、『ゆっくりと、もっとゆっくりと』と題された人生哲学書も読むらしい。まさに円熟のタフガイ。Jリーグ勢との対決もある来季ACLが、今から楽しみだ。

文/慎 武宏

週刊サッカーダイジェスト 2014年12月23日号掲載

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