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Posted date:2015.06.05

【韓国サッカー】今も忘れられないホン監督「Jリーグに行ってコンビニ弁当食べるな」発言

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日本と韓国のサッカーの現場を取材していると、いろんな文化の違いにぶちあたります。選手たちはもっとそうでしょう。近年急増している韓国人Jリーガーはどんな生活をしているか。とても気になりますよね。食事に炊事、洗濯。ひとり暮らしだと大変だろうな・・・・・・。

 

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たくさんの韓国人選手がプレーしているJリーグ。

Jリーグの外国人選手といえば、サッカー王国ブラジル勢が有名でその多さはナンバーワンすが、近年は韓国勢がブラジル勢に迫る勢いです。2013年度などはJ1に24名、J2に37名の計61名の韓国人選手が日本に来て、ブラジル勢を凌ぎJリーグ外国人最多国になったほど。今季2015年はふたたび1位の座をブラジル勢に譲りましたが、相変わらず韓国人選手は多いです。

しかも、高卒や大卒の若手ばかり。今季からJリーグに戻ってきたキム・ナミル(京都)のようにKリーグで活躍し、韓国代表として国際大会に出場した選手もいますが、ほとんどがKリーグを経ずにJリーグでプロ生活をスタートさせる選手が多い傾向にあります

また、すべての韓国人選手たちが所属クラブでレギュラーとして活躍しているわけでもなく、特にJ2では日本にやって来たものの、気がつくと韓国に戻ってしまったという選手も少なくなくありません。

そして、そういう選手が出るたびに、2009年にホン・ミョンボ監督が言った言葉が思い出されます。

「Jリーグに行ってコンビニの弁当を食べながら、

トレーニングする状況を選択してはいけない。

Kリーグはそれでも温かいご飯と寝場所を提供している」

コメントだけ見ると、Jの食事は貧弱でKの食事は温かい。 Jリーグに行くな。Kリーグのほうがいいぞ。 そういういうに受け止められがちですが、 それは違います。

ホン・ミョンボは韓国Kリーグにも苦言を呈していました。

もちろん、食事の質の問題を言っているわけじゃないです。 ホン・ミョンボ監督は言いたいことは、こういうことだと思います。

若い選手が日本に行くと、 ほとんどの場合、寮やマンションでの一人暮らしになります。 サッカー選手に限らず、 そうなると食事は簡単に済ませることが多くなります。ファミレスとか、吉野屋&松屋とかとか・・・。

しかも韓国の若い選手たちにとって、 日本は異国。コミュニケーションも簡単じゃない。 外出も何かと面倒になる。結局、コンビニ弁当に・・・・。

十分考えられることです。 他方で、Kリーグはどうか。

若い選手は既婚していない場合、 ほとんど寮生活になります。合宿所生活とも言います。 自由がちょっと制限される団体生活ですが、 食事もしっかり用意され、生活のメリハリもあります。

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以前、かつてKリーグでもプレー経験がある元ヴィッセル神戸の朴康造さんに話を聞いたときも言ってきましたが、 韓国で一番勉強になったのは、プロとしてメリハリが出来て、 体調管理などもしっかり出来たことだと言っていました。

韓国に渡る前の京都時代は、自由すぎて しっかり食べること、休むことといった基本的なことが ちょっぴり疎かになっていたそうです。

最近の韓国の若い選手は特に、 日本の自由な気風を好みます。 高校、大学と軍隊的な生活を送ってきた反動もあるでしよう。

ただ、自由には責任も伴います。 流されてはいけません。自己管理をしっかりせねばなりません。 自分を律することができなければなりません。 それができないうちに日本に渡ってしまった若い選手たちは 結局、コンビニ弁当を食べならトレーニングすることになります。

そういう中で、実力をなかなか伸ばせず、 韓国に戻っていた若い選手を、僕も何人か見てきました。 ホン・ミョンボもそれを知っているから警鐘を鳴らしたわけです。

ただ、ちょっと発言が過激すぎて、 あのときは日本のファンの方々には不快に思われるかもしれませんが・・・。

ちなみにホン・ミョンボ監督はJリーグ時代、どうだったか。

彼には奥さんがいました。子供たちがいました。 頼もしい通訳もいらっしゃいました。 ユ・サンチョル、アン・ジョンファン、ファン・ソンホンらもそうでした。

彼らはコンビニ弁当とは無縁でした。 家に帰れば、温かい食事が待っていた。

では、マンチェスター・ユナイテッドでも活躍したパク・チソンは……。

ときたまコンビニ弁当を食べていたときもあるかもしれませんが、 彼はそうしなかった。自炊していたことが多かったと聞きました。実際、マンチェスターで取材したとき、 彼と一緒に暮らす韓国人マネージャーも言っていました。

「チソンの料理は最高にうまいですよ。 遠征に行く時は、僕のために作りためておいてくれるんです」と。

おいおい、それはチソンじゃなくて君の仕事じゃないかと 言いたくなりましたが、彼の料理の腕前は相当のようです。 で、パク・チソンに直接、聞いたことがあります。どうして料理がうまくなったの?と。

「日本で自炊したから。練習終わったあと、暇だったから 料理作ったり、日本語勉強していたりしました」とチソン。

「得意な料理は?」と僕。

「キムチチゲとか、センテチゲとか・・。 チェュクポックム(豚肉とキムチの辛味炒め)も作れますよ」とチソン。

驚きました。マンU選手がチェユックポックムまで作れるとは(笑)

ちなみにパク・チソンは、毎日自炊しているわけではありませんでした。 日本時代からオモニ(母)やアボジ(父)が2か月ぐらいの単位で 入れ替わりで京都にやって来て、 食事や彼の身の回りの世話をしてくれたそうです。オランダでも、マンチェスターでも、それは変りません。

ても、昨今、日本でプレーする若い選手たちは・・・。 両親が帯同しているのはほとんどなく、 かつてのミョンボやサンチョルのように 通訳がつききっきりという選手は、少ないです。 入団当初だけ通訳がいて、今はひとりという選手も少なくありません。

そして何よりも彼らは、友人も決して多くはない。 チームメイトとはうまくいっていても、試合や練習が終わると、 基本的にはひとりです。

そんな彼らが仕方なくコンビニ弁当を食べて・・・。  そうなっていないことを祈るばかりです。

shokuji

 

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