^

Posted date:2015.06.15

【ニュース】「ブックエキスポ・アメリカ」が占う電子書籍市場の未来

Share on LinkedIn
LINEで送る
Pocket


電子書籍に関する最新動向をお届けします。今回は、先日ニューヨークで開催された「ブックエキスポ・アメリカ(Book Expo America)」について紹介します。世界最大級の国際展示会で、各国の出版社が参加。電子書籍向けのブースやイベントも開催されました。アジア勢からは中国と韓国が存在感を見せたようです。

BEA-5.28_ShowFloor1

 去る5月27日~29日、ニューヨークでは「ブックエキスポ・アメリカ(Book Expo America)」が開催された。
北米の主要都市で開催されるブックエキスポ・アメリカは、今年で68回目。毎回、世界80カ国から1000社以上の出版や書籍関連企業が参加する世界最大級の国際展示会だ。

 「フランクフルト・ブックフェア」や「ロンドン国際ブックフェア」に比べると、数百人を超える著者、多様な読書サークル、図書館、博物館などが参加することで知られており、その影響力は出版業界を超えて、文化系全般に及ぶとまで言われている。

 イギリスやスペイン、イタリア、トルコなどの出展者が訪れる中で、アジア勢にも注目が集まった。今年の主賓国は、中国。500人を超える中国作家、中国出版グループ(China Publishing Group)をはじめとする150余りの出版グループが参加した。中国が計1万点以上の図書を展示したと報じるメディアもあり、“中華コンテンツ”のパワーを存分に見せつけたそうだ。

 また、ブックエキスポ・アメリカでは、電子書籍関連の「Digital Discovery Zone」が設置された。

 多くの企業がブースを構える中で、韓国からは計6社が参加。展示期間中に180件の商談や契約が行なわれたそうだ。ちなみに、昨年のブックエキスポ・アメリカに参加した韓国電子書籍企業「i-ePUB」は、電子出版物を扱う中国「グリーンアップル・データセンター」と、電子書籍400種の供給契約を結んだと言われている。韓国は電子書籍の世界市場、特に中国への参入に意欲的と言えるだろう。

 ちなみに、今年のブックエキスポ・アメリカのテーマは「D2C(Direct-to-Consumer)」。「消費者(読者)への直販」を意味しており、出版業界の大きな流れが「作家-出版社-読者」から「作家-読者」へと変化しつつあるようだ。電子書籍に限れば、さらにその傾向が強いことは言うまでもないだろう。

 今年のブックエキスポ・アメリカには、残念ながら日本のブースはなかったようだが、出版業界、そして電子書籍市場は大きな変化を迎えようとしていることだけは間違いなさそうだ。
 

 次回のブックエキスポ・アメリカは、2016年5月11日~13日、シカゴでの開催が予定されている。

【関連記事】

 

Share on LinkedIn
LINEで送る
Pocket


お名前 ※
フリガナ ※
電話番号
メールアドレス ※
お問い合わせ内容 ※



Copyright © Pitch communications Ltd. All Rights Reserved,
当サイトに掲載されている全ての画像、文章、データの無断転用、転載 をお断りします。