^

Posted date:2015.07.16

【考察】電子書籍は“本”であるが“本”ではない【紙書籍との違い】

Share on LinkedIn
LINEで送る
Pocket


「本格的な拡大期に入った」と言われる2015年の日本電子書籍市場。紙と電子の決定的な差について考えてみました。電子書籍の企画、制作、販売管理を行っているピッチコミュニケーションズのスタッフが、電子書籍の基本の”キ”から掘り下げて行きたいと思います。

5916185469_3480709e8d_b ©Steve Walker

2015年を境に、「電子書籍市場が本格的な拡大期に入った」というニュースを目にする機会が増えました。

 

最近、作家の村上春樹氏の作品が電子書籍化されるというニュースが、もっぱら話題となりました。新潮社のWebサイトで展開していた村上春樹の質問回答集「村上さんのところ」が、7月に紙と電子書籍化されるとのことです。これまで英訳された作品の電子書籍はあったそうですが、日本語の作品が電子化されるのは初めということで、出版業界でも売れ行きに注目が集まっています。

 

日本の電子書籍市場の規模が1000億円を突破ししたというニュースについては、以前ピッチログでも触れさせていただきました。加えて「今後、ミリオンセラー作家の参入が続けば、市場がさらに活況になるのでは?」という希望的観測が、「市場が拡大期」に入ったということの根拠となっているようです。

 

書店の方でも、電子書籍に関する取り組みが本格的になっているようです。以下に、WEDGE Infinityに掲載された記事を一部引用します。

 

「印刷大手も電子書籍に積極的に取り組んでいる。08年以降に丸善やジュンク堂書店といった大手の本屋をM&A(企業の合併・買収)によりグループ傘下に入れてきた大日本印刷は、紙も電子も買えるハイブリッド型総合書店サービスを目指そうとしている。グループの書店やネットストアで本を買うと電子書籍用優待クーポンを提供するなどして、デジタル(電子書籍)とリアル(紙)の区別なく本をより多くの人に読んでもらおうという作戦だ」

 

業界全体が活発になりはじめていますし、おそらく電子書籍市場はこのままある一定の規模まで順調に拡大していくのかもしれません。私自身もそう信じたいのですが……。一方、電子書籍の制作と販売に携わる身としては「あまり受け身になってもいけないな」と、考えている今日この頃です。

 

そこで、今回は電子書籍というメディアの特徴について、これまで個人的に考えてみたことを整理してみたいと思います。そこから、セルフパブリッシングを含め、電子書籍を売る=より多くの利益を出す方法、戦略をいくつか提案してみたいと思います。ちなみに、今回の話は作品のジャンルを問いません。一般的に、電子書籍を販売するためにおさえておかなければならないだろうと思われる点を書き連ねていこうと思います。

1 2
Share on LinkedIn
LINEで送る
Pocket


お名前 ※
フリガナ ※
電話番号
メールアドレス ※
お問い合わせ内容 ※



Copyright © Pitch communications Ltd. All Rights Reserved,
当サイトに掲載されている全ての画像、文章、データの無断転用、転載 をお断りします。