^

Posted date:2015.04.15

【サッカー】韓国が見た日本/第4回 日本の育成評価した“時の人”

Share on LinkedIn
LINEで送る
Pocket


韓国サッカー取材歴20年の慎武宏(シン・ムグァン)が『週刊サッカーダイジェスト』で連載したコラム「韓国が見たイルボン(日本)」のバックナンバー。現在も『Webサッカーダイジェスト』で、「韓国の視点」として好評連載中。

イ・グァンジョン監督。各年代で日本戦も数多く経験しており、しかも一度も負けたことがない。

 韓国サッカー界がSNS騒動で揺れた。発端は韓国代表キ・ソンヨンのつぶやきだ。ツイッターや非公開フェイスブックなどでチェ・ガンヒ前韓国代表監督批判を示唆する書き込みを残していたことが発覚になり、大問題となった。キ・ソンヨンが謝罪し、KFAも厳重警告処分を下したことで表面的には決着したが、近年の韓国代表が内包しているモラル・ハザード(倫理の欠如)の一端を浮き彫りにした騒動として、今後も尾を引きそうな気配である。

 そんな陰鬱な出来事とは対照的だったのが、“ヤング・コリア”の躍進だ。トルコで行なわれたU-20W杯に出場したU-20韓国代表はベスト8進出。準々決勝ではイラクに延長戦の末にイラクに敗れ準決勝進出はならなかったが、スター不在で大学生主体(プロ7名のみ)ながら逆転勝利や終了間際の同点ゴールなどを連発するその劇的な戦いぶりは、「闘魂の8強、美しい挑戦」と絶賛されたほどで、チームを率いたイ・グァンジョン監督も一躍、“時の人”になった。

 特筆したいのは、そのイ・グァンジョン監督が帰国会見で放った一言である。歓喜と祝福の質問が寄せられる中、「日本は若いときから先を見つめている。技術的な部分も含め、さまざまな点で未来を見据えている」とコメント。「韓国は20歳までは世界に通じるが、その後は日本に比べると落ちるという評価がある」という問いに対する答えだったが、監督は日本のユース育成システムを参考すべきと示唆したわけだ。

 ちなみにイ・グァンジョン監は2000年からKFAユース専任指導者となり、02年からは12歳、15歳、17歳、20歳と各種年代別代表監督を歴任。前出のキ・ソンヨンらも指導し、09年U-17W杯や前回U-20W杯も采配を振るった、ユース指導の達人。各年代で日本戦も数多く経験しており、しかも一度も負けたことがない。

 それでも快挙達成の喜びに溺れることなく、日本の取り組みを引き合いに出しながら韓国サッカー界にさらなる改善の必要性を訴えたところに、この人のモラルの高さを感じずにはいらない。

文/慎 武宏

週刊サッカーダイジェスト 2013年7月30日号掲載

  ピッチコミュニケーションズでは、韓国唯一のサッカー専門写真エージェンシーである『FA Photos』、韓国のスポーツ&エンターテインメント専門写真エージェンシーである『SPORTS KOREA』の日本における営業業務代理店業務も行なっております。写真についてのお問い合わせは、下記お問い合わせフォーム、またはこちらからお願いいたします。

 

Share on LinkedIn
LINEで送る
Pocket


お名前 ※
フリガナ ※
電話番号
メールアドレス ※
お問い合わせ内容 ※



Copyright © Pitch communications Ltd. All Rights Reserved,
当サイトに掲載されている全ての画像、文章、データの無断転用、転載 をお断りします。