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Posted date:2015.11.11

THE CONVOY SHOW『1960』の世界② 観劇キーワード

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2015年秋、新作『1960』を引っ提げて、東京・天王洲の銀河劇場で6年ぶりの劇場公演を開催している『THE CONVOY SHOW』。弊社ではその公式パンフレットの編集制作を担当。ページの関係でボツになってしまった企画を紹介します。

『1960』とは何を意味するのか。その世界に散りばめられた、いくつかのキーワードを解説。重要そうでさほど重要ではなく、ありふれた言葉だが実は意味深なキーワード。謎解きのヒントが、ここにある。

『ジェット・ストリーム』と城達也

TOKYO FMをキー局に放送されている音楽番組のこと。夜間飛行をイメージして作られた番組で、パーソナリティが「機長」と呼ばれるなど、随所で飛行機のフライトが絡められている。1967年7月3日に放送が始まり、2004年11月25日に放送1万回、2007年7月3日に放送40周年を迎え、今日も放送が続く長寿番組。その初代パーソナリティが城達也だ。城達也はもともと俳優としてデビューしたが、持ち前の美声を生かして後に声優業に転向。『ジェット・ストリーム』のパーソナリティを27年間、7387回も務めた。城は同番組のナレーターをする際、機長の役に徹するためにスタジオの照明を暗くして放送に臨んでいたという。また、ラジオでのイメージを壊さないよう、テレビ出演を一切断り続けたという逸話も残されている。食道がんの治療のかたわら「ジェット・ストリーム」の放送を続けるも、「納得できる声が出せない」と1994年12月30日の放送を最後に降板。翌1995年2月、63歳で他界した。

『ゴロワーズを吸ったことがあるかい』

かまやつひろしの楽曲。作詞、作曲も同氏。1975年2月に発売されたシングル・レコード『我が良き友よ』のB面に収録された。録音時に来日していたアメリカの人気バンド「タワー・オブ・パワー」がバック演奏を務めている。発売当初の評判はそれほど良くなかったが、1990年代初頭のジャズ・ブームで再評価されたという。ちなみに、「ゴロワーズ」とはフランスのポピュラーなタバコの銘柄。楽曲にもある通り、かまやつひろし愛煙のタバコだ。

小説『リトルターン』

ブルック・ニューマン作のファンタジー。日本では2001年11月に集英社から発行された。主人公は、ある日突然、空を飛べなくなってしまう一羽のアジサシ。自分にとってあまりに当たり前と思っていた「飛ぶこと」が突如できなくなり、どこか体が不調なのかと確認するが、不調は見つからない。アジサシは、自分の内面世界に問題があると考え、喪失感のなか再生への旅に出る…といったあらすじだ。物語のキーワードは、見えない世界への視線、直観力、想像力。日本語翻訳を務めた五木寛之は、このストーリーを「挫折者の物語」と記した。「大人のための絵本」とも呼ばれる傑作。

アジサシ

チドリ目カモメ科の鳥。全長30~35cmでハトと同じくらいの大きさ。ユーラシア大陸の中部、北米大陸の中東部で繁殖し、冬はアフリカやオーストラリアなどの沿岸部に渡る。日本では春と秋に旅鳥として全国の海岸で見かけることができる。先のとがった翼、深く切れ込んだ尾、水かきのある短い足が特徴。翼をゆっくりと羽ばたかせ、体をふわふわ浮かせるように飛翔する。名前の通り、アジなどの魚を主食としている。カモメは海岸に打ち上げられた魚も食べるが、アジサシは生きた魚しか食べないといわれている。

映画『タクシードライバー』

1976年に公開されたアメリカ映画。第26回カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作品。元海兵隊員の主人公トラヴィスは、ベトナム戦争に従軍して退役した後、仕事を探していた。職業あっせん所で見つけたのはタクシー運転手の職。彼は毎日をただタクシー運転手として過ごしていたが、次第に社会への怒りや苛立ちが募っていく。腐敗したこの街を自分が浄化するとの激情にかられたトラヴィスは、次期大統領候補を射殺しようとするのだが……。1960年代後半から1970年代中頃に隆盛を極めたアメリカン・ニューシネマの代表的な作品といわれている。現実に1981年3月30日、レーガン大統領暗殺未遂事件を起こしたジョン・ヒンクリーは、この映画に影響を受けたと供述した。監督はマーティン・スコセッシ、主演はロバート・デ・ニーロ。

ビルバオ

スペインの都市。スペイン上部の海岸に位置し、フランスに近いバスク地方の中心都市。人口は35万人ほどだが、スペイン全体では第10位の規模で、世界最古の運搬橋として世界遺産に登録されているビスカヤ橋が有名だ。また、1997年にグッゲンハイム美術館が開館したことで観客数が増加し、年間60万人以上がここを訪れるとも。日本の旅好きからは「芸術と美食の街」とも呼ばれており、知る人ぞ知る穴場的な観光地だろう。

マンガDEATH NOTE

原作・大場つぐみ、作画・小畑建によるマンガ。『週刊少年ジャンプ』に2003年12月から2006年5月まで連載された。主人公の夜神月(ライト)が、名前を書いた人間を死なせることができる死神のノート「デスノート」を拾ったことから物語が始まる。屈折した正義感を持つ夜神月は、デスノートを使って犯罪者を抹殺し、悪のいない理想の世界を作り上げようとする。そんな夜神月と対峙するのは、世界一の名探偵L。二人の壮絶な頭脳戦が描かれた作品だ。連載当初から若者を中心に人気が高く、全12巻のコミックスの累計発行部数は3000万部を突破。映画やアニメ、ミュージカルなど幅広いメディア展開を見せた。2015年7月~9月にも、日本テレビが同名ドラマを放送。最高視聴率16.9%(ビデオリサーチ社調べ)を記録している。

コンシェルジュ

「concierge」。フランス語で、本来は「共同住宅の管理人」を指す言葉。ホテルで泊り客のあらゆる要望、案内に対応する職務を担う人の職名として使われることが多い。近年はホテルに限らず、幅広い意味での総合世話係というニュアンスで使われる。JR東京駅には駅施設や都内のイベント情報などを案内する「ステーションコンシェルジュ東京」が、百貨店・伊勢丹には化粧品カウンセリングサービスとして「ボーテ・コンシェルジュ」がある。「コンシェルジェ」とも。

文/呉 承鎬

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