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Posted date:2015.05.11

【マーケティング資料】韓国サッカー実態調査レポート2014【設問10】

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韓国サッカーの現状については日本でも広く知られるようになった。しかし詳細な情報はまだまだ探しにくい。そこで、韓国サッカーの知られざる実態を明らかにすべく、信頼できるさまざまな関係者、関係各署を取材。その調査結果をここにリポートする

韓国スポーツマーケティング©photo by FAphotos

 

設問10. 韓国サッカーの普及活動

 

アマチュアサッカー人口は増えているのか

日本同様に、韓国でも学校体育が選手発掘と育成の場を担ってきいたが、サッカー部の数は驚くほど少なく(98年12月の時点で小学生225、中学153、高校109、大学52と合計593)、KFAに登録されている選手数も1万7000人弱(すべて男子のみ)。国民総人口に差があるので単純比較できないが、競技者人口80万人を超える日本とは雲泥の差があった。

 

サッカーが不人気だったわけではない。「わが国の国技はサッカー」と誰もが口にするほどサッカー人気は高く、“早朝蹴球(チョギ・チュック)と呼ばれる草サッカーや有名選手が運営する“サッカー教室”も盛んだった。ただ、当時のKFAは学校スポーツとして行なわれるサッカー活動しか協会登録を認めなかった。

 

しかし、KFAは99年からユース育成費用を協会年間予算に盛り込むことを決め、00年度からはサッカー部の新規創部を計画する小、中学校に対して支援金を支給。02年にはKリーグ各クラブにユース育成のための下部組織の設立を求め、03年からはそれまで協会管理下になかった地域のサッカー教室などのクラブチームも正式登録。学校サッカー部は1種、クラブは2種という形で分類化して底辺拡大に努めた。

 

その結果、2012年4月時点でKFAに登録されている男子1種チーム数は569チーム(小学191、中学167、高校137、大学74)の合計1万6885名となり、年代別で区分されている男子2種のチーム数も190チーム(12歳以下109、15歳以下18、18歳以下7、19歳以上1、K1=Kリーグは16、K2=ナショナルリーグ14、K3は18、フットサル7)で合計4570名。1種と2種を合計すると、759チーム、2万1455名になった。

 

注目すべきは、こうした底辺拡大と合わせて、KFAが育成強化システムの構築にも着手していたことだ。00年、KFAは既存の公式トーナメント戦とは別途に、ソウル、仁川(インチョン)、蔚山(ウルサン)、釜山(プサン)、済州(チェジュ)など全国5圏内で年代別リーグ戦を実施し、01年からは全国16地域のリーグ戦上位2チームが全国リーグに進む「トンウォンカップ」をスタートさせた。

 

さらに小・中・高の平日の授業参加の促進のため、2009年から小・中・高の週末リーグ制を開始。2010年度からはUリーグと高校チャレンジリーグもスタートした。Uリーグは大学サッカー部のリーグ戦で、高校チャレンジカップはKリーグ傘下クラブと高校サッカー部が7カ月間の熱戦を繰り広げるリーグ戦だ。

 

韓国サッカーは今もエリート主義なのか

 

韓国のスポーツの特性上、いまだにサッカーがエリートスポーツだというのは事実。しかし、はっきりした変化は見られている。学校体育サッカー部中心から、クラブ・サッカーへと少しずつ変化している。

 

小学校のサッカーチームは、2008年は221チームから2012年191チーム減った。しかし、同期間中に小学生のクラブチームが0から138チームに増えた。小学生レベルでの週末リーグが浸透し、 「子供たちが楽しくサッカー」”という雰囲気がある。クラブ・サッカーで基礎を身につけた後、才能ある子供たちは中学生から学校サッカー部に移り、本格的にエリートサッカー教育を受ける方法が広がっている。

 

変則的なKリーグ・クラブシステムの導入

 

韓国ではKリーグ各クラブが下部組織を備える必要性が叫ばれてきたが、経済的な事情などもあってなかなか進まなかつた。そこでKリーグでは08年から全クラブに普及班、育成U-12、U-15、U-18の下部組織を持つことを義務づけることになった。

 

下部組織を持たないクラブは、スポーツ・トト(サッカーくじ)の助成金の分配を得られず、毎年行なわれる新人ドラフトの優先指名権も得られないという条件も付けたことで、各クラブが下部組織を作るようになった。特筆すべきは育成班に関しては新たに設立するのではなく、地元の学校と連携することを許可したことだ。つまり、既存の高校サッカー部がKリーグのクラブ・ユースとなるわけだ。

 

クラブはサッカー部運営にかかるすべての費用を負担すること、クラブが施設を確保し、指導者の派遣及びその報酬を支給すること、クラブが選手管理や育成に責任を持ち、学校教育や選手たちの単位管理は学校が履行することなどの内容が明記されて締結した協約書をKリーグに提出して承認を得る形だ。

 

現在、Kリーグでは2013年までに4段階ユースシステム(U-18、U-15、U-12、U-10)を構築する必要を各クラブに求めている 2012年までに構築したチームは10チーム。すべてのチームがU-18チームは保有している。U-18チャレンジリーグという名で週末のリーグが開催されており、近いうちにU-15チャレンジリーグ、U-12チャレンジリーグもスタートする予定だ。

 

【設問11-12】 そのほか-Kリーグはどう変わっていくのか >>>

【目次】【設問1】Kリーグの観客動員の推移 >>>

 

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